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芸術月間 「朝井閑右衛門展・空想の饗宴」

11月は芸術の月間 043.gif お出掛けしています。
はじめは、「朝井閑右衛門・空想の饗宴」展
現在、練馬区立美術館で開催中(開期:2016年11月13日(日)まで)。
展覧会の前に美術館主催の、鎌倉のアトリエ探訪をしていたので、かなり勝手に身近な感覚(037.gif)で回覧。

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この男女7人の不思議な饗宴が描かれた巨大な作品丘の上」は、第一ホテル(新橋)に飾られていたデビュー作品ともいえるもので、ホテルがGHQの接収を解かれてから20年間、目に触れることがなかったそうです。それを朝井閑右衛門没後の回顧展の為に、友人知人が協力して、修復したという話し。愛されていたんですね。

鎌倉のアトリエでは、娘さん姉妹が迎えてくださいました。
もちろん、ご婦人ですが「お嬢さん」と呼びたくなるような朗らかでやわらかい雰囲気のおふたりに色々なお話を伺えました。
毎日のように、大工・庭師などを呼んであちらこちらを手入れしていたアトリエは、朝井閑右衛門さんの美意識が詰まっていてワクワクしました。
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同時に同じ構図で描きながら、絵の具の塗り重ね具合を見ていたという話を聞き、あの圧倒される存在感の裏には、勢いではない緻密な策があったのです!
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当時のままの画材が残されていたり
以前、横須賀市立美術館で観た作品が額装を含めて印象的だったので、アトリエでお嬢さんにお尋ねしたら、そこにもストーリーがありました。
その方(浅尾拂雲堂)の額をとても気に入っていた為、「もし、お前が死んだら、その後は額を必要としない絵しか描かない」と朝井閑右衛門に言わしめたそうです。こういうストーリーに弱いです…感動です。
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実は、アトリエのなかの家具すべてに、徹底的に車輪がついています。せっかちな一面もあった朝井閑右衛門さんは、いま必要=この熊手(?)を使って、身近に引き寄せていたそうです。なんだかカワイイ!
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絵に描かれたオブジェやご自身の焼き物が、飾られているというより、無造作に置かれている、だけど絵になる、当時は使われていたマントルピース。大理石の天板は友人の彫刻家の「舟越保武」が持ち込んでくれたそうです。舟越氏も昨年、練馬区立美術館で展覧会が開催されていました。

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晩年「赤いもの」特に帽子が気に入っていらしたということで、アトリエの中にも色々な帽子がありました。このベレーもモシャモシャ加減がとっても似合ってらしたんだろうなぁ。
親しい友人であった詩人草野心平氏が「この家も、庭も、一木一草に至るまで、閑右衛門の仕事である。永く残すように」と語ったことで、ご家族やお弟子さんが、
アトリエを、すぐにでも絵を描きはじめたり、大好きな饗宴を開いたりできるような状態に今日まで守り続けている、その心根に感激してしまいました。

図録がまたカッコいい!表紙は、白地に展覧会のタイトルが書かれた正統派。なのに、カバーを取ると...!!フィルムのこの感じいいですね。
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朝井閑右衛門さんの美意識のつまった展覧会、今週末までですがお天気も良くなりそうなのでお出掛けください。



by wallart | 2016-11-11 10:22 | Style -Art- | Comments(0)

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