考えさせられる展覧会を観に行きました。
2017年11月19日に、再々リニュアルオープンした庭園美術館で開催中の「装飾は流転する展」です。
一角に「あなたにとって装飾とは」という投げかけを皆で共有するコーナーが設けられていて、つい考えさせられてしまったわけです。
私たちの扱う壁紙やインテリアでは、つい、装飾=Décore / Décoration=「盛る」ことと考えてしまいそうになりますが・・なんか違う。装飾というと・・・形ある物、言葉などの形ないものまで、なんだかすべてに、装飾の概念は当てはまりますしね。
そこで考えつきました!「装飾とは=美意識のひとつ」です。
装飾って実は、精神性を伴うものなのではないかと。
ゆえに、世界の国や民族により、古来から様々な尺度で装飾は行われ、変化をつづけているのではないでしょうか。
会場の庭園美術館ですが、そう思ってみてみると、細部にまで宿る美意識の集合体です。
さすが旧宮家朝香宮、両宮様がパリに遊学中に見出した、アール・デコ様式を象徴する錚々たる人々による協演の館です!
その精神性が、数々の展覧会・アーティストのパワーにも負けない特別な空間を維持していることを実感させてくれる稀有な建築。
いま世の中は「よりダイレクト!みたものすべて!」な傾向ですが、その中に見え隠れする見えないけれど感じさせるものに、案外私たちは敏感なのではないのでしょうか。
私たちの扱う壁紙たちも、選んでくださる方々に応えられる「装飾」でありたいと思い、これからも精進します。(´∀`)
この週末にお出掛けください。